• 自分の胃液で胃内部が傷む病気

    人の体の中では食べたものを消化するため非常に強い酸性を持つ胃液が分泌されます。

    健康な状態であれば胃液がたくさん分泌されても同じく胃粘膜も活発に生成されていくので、胃そのものが傷つくことはありません。

    ですが何らかの原因で胃粘膜を作り出す力が弱くなってしまったり、胃液が過剰に分泌されるようになってしまうと、強い酸性である胃液によって胃の内部にも傷ができてしまいます。

    胃液によってできる胃内部の損傷を「潰瘍」といい、胃にできる場合「胃潰瘍」という病名がつきます。

    胃潰瘍が起こると食後するに胃に痛みを感じるようになったり、胸焼け、げっぷ、むかつきといったような不快感が出てくるようになります。

    胃潰瘍になりやすい人

    胃潰瘍と診断される患者さんで最も多いのは中高年の世代です。

    これは年代的に胃の内部で消化力や粘膜生成力が弱まってしまうことで起こるもので、胃液の分泌量はそれまでと変わらないに胃潰瘍の症状が起こるというところにポイントがあります。

    中高年世代になると健康チェックのために毎日の便の様子を見るように指導がありますが、このとき黒っぽいタール状の便がよく見られるようになっているときには胃潰瘍が体内で起きている可能性があります。

    胃で出血が起こると胃の内部で胃液により酸化をされてから腸へと流れていくため、便となって体外に運び出されるときにはドロリとした一見血のようには見えない老廃物の状態になっていくのです。

    年代にかかわらず便がそうした真っ黒い状態になってきたら早めに消化器科のある病院を受診するようにしましょう。

    他にもピロリ菌保有者が免疫力を低下させて胃内部が感染したり、アレルギー症状のために非ステロイド性抗炎症薬などを飲んでいたりすると胃内部の防御機能が弱くなるのでそれが潰瘍症状を作り出してしまうことにもなります。

    胃潰瘍の検査と治療

    胃の検査においてもっとも確実性が高いのは内視鏡検査です。

    内視鏡は鼻もしくは口からコードを差し込みカメラを使って内部の様子を観察していくというものですが、これを用いて詳しく調べることでバリウムによる胃透視では発見しづらかった部分についても様子をうかがうことができます。

    胃潰瘍の進行具合だけでなく、その潰瘍がどこにあるかやピロリ菌は胃の内部にあるかといったことも内視鏡検査で明らかにできるので嫌がらずに受けてみるようにしましょう。

    治療においてはまずほとんどの場合が薬物療法で対応をしていきます。

    胃潰瘍では胃液の過剰な分泌状態によって起こるので、PPIのような胃酸をおさえる薬品が中心になってきます。

    胃酸を抑えて症状の経過をみて、再度内視鏡検査をしながら治療進度を確認していきます。

    Permalink

    Posted by support @

Comments are closed.