• マロリーワイス症候群とは食道炎の一種ですが、症状が進むと激しい嘔吐が繰り返され、時には大量の出血を伴ってしまうことが特徴です。

    マロリーワイス症候群は、食道炎にかかってしまうことで何度も嘔吐を繰り返すうち食道と胃をつなぐ接合部分に傷がついてしまい、そこから出血が起こってしまうという病気のことをいいます。

    マロリーワイス症候群で繰り返される嘔吐は胃腸性のものではなく食道部分の傷によって起こるので、腹痛はないのに食べ物をうまく飲み込むことができないという苦しい症状となってしまいます。

    原因の多くはアルコールの飲み過ぎによるもので、急性アルコール中毒や薬剤、食中毒、妊娠悪阻などがあったときに起きやすくなります。

    その他にも排便時にいきみすぎてしまったり、同様に出産時に食道に圧力をかけすぎてしまったといった場合にも同様の症状が引き起こされてしまいます。

    マロリーワイス症候群の大変なところは、一度かかってしまうとクセがつきやすく、一旦は改善してもまた次のきっかけが起きたときに同じように発症をしてしまう可能性が高いということです。

    「吐きグセ」と言うこともありますが、意図的に食事を吐き出すような習慣をつけた摂食障害の人にも起こり、以後うまく栄養を摂取することができないという場合もあるようです。

    しかし一般的にはマロリーワイス症候群と診断されるのはほとんどが平均50歳くらいの男性で、日常的に大量のアルコールを摂取している場合に多く見られます。

    次いでうまく食べ物を喉に運ぶことができない小児や、妊娠中の女性にも多く見られています。

     

    マロリーワイス症候群の治療のためには、まずは嘔吐時の出血量を確認したのち、食道のどの部分に傷がついてしまっているかを内視鏡を使って確認します。

    マロリーワイス症候群は特別な手術などが必要となることはなく、傷にやさしい食事をとるようにしながらゆっくりと回復していくのをみていきます。

    傷があまりにもひどいときには摂食自体をストップし、点滴による栄養補給をしながら様子をみていくことになります。

    嘔吐が続く場合には吐き止めの薬をつかいながら経過を観察していきます。

    嘔吐中に突然の出血があると誰しも驚いて生命の危機を感じてしまうものです。

    出血の原因が食道ではなく胃の部分に起きている場合にはより重症として外科的手術を伴うような治療が必要となってしまう場合があります。

    いずれにせよ、放置はせず早めに消化器科を受診するようにしましょう。

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