• 食道炎の中でも特に近年増加傾向にある逆流性食道炎ですが、
    その主な原因となっているのが胃酸分泌過多です。
    逆流性食道炎とは、食道の末端部分にある下部食道括約筋という筋肉が十分な働きが
    できなくなってしまうことで、胃液が食道側に逆流してしまうことによっておこる症状のことです。
    逆流性食道炎を防ぐためには、まず下部食道括約筋の働きを取り戻すようにするとともに、
    逆流がしにくくなるように胃酸の過度な分泌をおさえるという方法がとられます。
    そのため、逆流性食道炎の治療方法は薬物療法と生活習慣の改善という二つの方法が提案されます。

    胃酸の過剰分泌をおさえるための薬品として最も一般的に用いられるのが
    PPI(プロトンポンプ阻害薬)です。
    PPIは胃酸の分泌を抑制してくれる働きがあるため、
    服用をすることで胃酸の量が減りさらに胃酸の酸度が下がるので、
    もし逆流が起きて胃酸が食道に入り込んでも食道の粘膜は傷つきにくくなり、症状がおさえられます。
    実際に医師から調合される薬剤の種類を上げれば、
    「オメプラゾール(薬剤商品名:オメプラール、オメプラゾン)」
    「ランソプラゾール(同:タケプロン)」「ラベプラゾール(同:パリエット)」の三つが代表的です。

    これらの薬品は逆流性食道炎に非常に効果が高いものとして多くの医師が調剤しています。
    ただし、効果が高いものの根本的な治療を促すものというわけではないため、
    体質改善がないまま服用をやめてしまうと、
    再び同じように逆流性食道炎の症状が出てしまうという問題点があります。
    特に若い世代で逆流性食道炎と診断されてしまった人は、
    生活習慣など体質を改善することによってケミカルな方法によらずに症状を治すことは
    十分に可能であるので、医師の診断をあおぎつつ、複合的な治療を行なっていくようにしてください。

    注意が必要なのがPPIによる胃酸の抑制は大変効果が高いものであるため、
    長期的に使用を継続しすぎてしまうと本来体に備わっている消化吸収機能が
    衰えてしまうことがあるということです。
    消化吸収力が弱まってしまうと、免疫力も同時に低下していってしまうため、
    体内に入った雑菌に負けてしまい肺炎など別の病気にかかりやすくなっていまいます。
    そのため最初はPPIなど効果の強い薬品を使用していても、治療が長期に及ぶようになってきたら、
    H2ブロッカーのようなPPIよりもやや効果の薄いものへ切り替えていくようにしていきましょう。

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