• 食道炎とは、口の中と胃をつなぐ器官である食道に炎症が起こってしまう病気です。
    口から胃まではだいたい約20cmくらいの長さがありますが、
    内部は粘膜に覆われており滑らかに上から下へと
    食べ物が流れていくように機能が整えられているのが通常です。
    ところが、この粘膜に炎症が起こってしまうと胸焼けやしみる感じが残るようになり、
    重度になってくるとものを飲み込むときにつっかえるような感じがしてきます。

    食道になぜ炎症が起こるかということですが、原因はひとつだけではなく複数の要因によります。
    代表的なものとしては、単純ヘルペスなどウイルス感染により場合や、
    カンジダなどのカビ類が入り込んでしまった場合、薬物による影響や、漂白剤など
    体に悪いものを誤って飲み込んでしまった場合などにも同じように炎症の症状が引き起こされます。

    また、過去に食道にできた悪性腫瘍を取り除くために放射線照射による治療が
    炎症を引き起こしてしまったというケースや、大きな錠剤またはシートにくるまったままの薬を
    飲み込んでしまったことで、途中でひっかかってそこから炎症が起きてしまったとうケースも
    実際の治療の現場ではよく見られています。

    食道炎の自覚症状としては、まず最初はものを飲み込むときに痛みを感じることから始まります。
    炎症の度合いが進んでいくにつれ、次第に胸の痛みを感じるようになったり、胸焼け・吐き気がする、
    耳鳴りがする、げっぷが頻繁に出る、咳が止まらなくなる、といった症状が出てくるようになります。
    さらに炎症によって食道部分に孔が開いてしまうと、
    その傷口から出血し吐血という症状が出てしまうこともよくあります。
    食道炎の中でも症例の多い逆流性食道炎になると、食べたものを頻繁に吐き出すクセがついてしまい、
    嘔吐のときに一緒に血液が出てくるようなるということもあります。
    胃潰瘍など胃の病気にかかったときにも「吐血」という症状は起きてしまいますが、
    食道炎の場合吐血は出血部分からの距離が近いこともあり、
    非常に鮮明な色の血液が出てくることが特徴となります。

    吐血にまで及ぶということはかなり食道炎の進行が進んでしまっているということでもありますが、
    実際に自分が口から大量の血液を吐き出すとなると、かなり精神的なダメージは高いものです。
    ただし胃潰瘍による吐血の場合かなり大量の血液が吐出されますが、
    食道炎の場合出血量はそれほどでもないことがほとんどです。
    もし胃腸に不調症状を感じていて吐血があった場合には、
    できるだけ量や色をみておいた方がよいかもしれません。

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